大切なペットとあなた自身のためにできること

 


大切なペットとあなた自身のためにできること
一緒に考えてみませんか?

大切な家族の一員である動物たち。
いつまでも一緒にいたいと願っても必ず訪れるお別れのとき。

魂が肉体から離れるそのときに、幸せだったと思ってもらえるように。
お疲れさま ありがとう 大好きだよ
ありったけの愛で、旅立つ子を見送ることができるように。

私たちに出来ることは何だろう?
ペットが体調を崩してからではなく、普段から考え行動することが、ペットとご自身の快適な毎日に繋がる
と、私は考えています。


ふとした疑問に気づいた、ペットの小さな変化。
それだけでも心がざわざわ。不安になるのが保護者(飼い主)さんというものです。
小さな違和感、不安をそのままにしておくと、グリーフがどんどん大きくなっていき、結果、お別れした後のペットロスへと繋がっていきます。
まず、私の体験談にお付き合いください。

私の体験談

十数年前…愛猫の介護をしていた頃の私は、愛猫の体調に一喜一憂していました。
ご飯の量、歩き方、呼吸、トイレ…少しでも「あれ?」と思うと、不安で仕方なくなりました。
寝顔を見ながら「この姿を見られるのは今日が最後かもしれない」と思っては、毎日泣いていました。

お別れした後
ぽっかりと空いた、時間と心の穴。
何もかも…自分が許せない。
友人知人の励ましの言葉に憤りや怒りを感じては、自己嫌悪に陥る。
やる気が出ない。
誰も理解してくれないという寂しさ…。

いや、「誰も…」というのは語弊があります。
妹や、お世話になっていた動物病院の先生方、看護師さんたちからは理解してもらえていると感じていました。

ペットロスお話会(グループ)に参加したこともありました。
私は、少し人見知りなところがあるので「はじめまして」の方々に、個人的な体験談をするのは少しためらいがありましたが、私の話に耳を傾け、涙を流してくださる参加者の方々の姿に「共感してもらえた嬉しさ」を感じました。

私の不安定な気持ちは、時間の経過とともに少しずつ落ち着いてきたものの、近所の野良猫さんたちや、猫さんが出てくるテレビ番組を見るたびに号泣していました。

仕事よりプライベートなお付き合いより、愛猫との時間を優先していた私が、きちんと気持ちを整理できたのは、お別れから5年ほど経ってからでした。
きっかけは、アニマルコミュニケーションと愛猫の肖像画を描くことでした。そして、新しい子をお迎えしたことも大きな救いになりました。

大切なペットと自分のためにできること

今になって思えば、お別れ前に感じていた不安や恐れを誰かに聴いてもらっていたら、あそこまでペットロスをこじらせることはなかったでしょう。

そして、グリーフ(悲嘆)の知識や、湧き出す不安や怖れをケアする方法を知っていたら、お別れまでのかけがえのない毎日を、不安や混乱ではなく、愛と安らぎに溢れたものに、できたと思います。

「体に悪いからダメだよ」と、行動を制限するのではなく、「どうすれば、今までと同じような生活にできるかな?」と考えて、愛猫の意思を最大限に尊重した生活を、プレゼントできたでしょう。

私がペットロスから回復したきっかけは、アニマルコミュニケーションと愛猫の肖像画を描くこと、新しい子をお迎えしたことでしたが、何がきっかけになるかは人それぞれ。

そしてその前に…日ごろから、小さなグリーフを放置しないで、その都度ケアすることが、ペットロスのケアにも繋がります。

そこで、どんなことができるのかを以下に纏めます。

ペットのためにできること

グリーフを感じるのは、人間だけではありません。

  • 環境が変わった(新しく家族になった、引っ越し、ペットホテル、病院、部屋の模様替えなど)
  • 一緒に暮らしていた家族(人、動物)とのお別れ
  • 生活リズムの変化
  • 体調の変化
  • 年齢による変化(できていたことができなくなる)
  • 療法食や食事制限など食事の変化
  • 保護者さんの様子がいつもと違う(ふさぎ込んでいる、イライラしている、笑顔がなくなるなど)

他にもたくさんの変化がグリーフの原因になり得ます。
グリーフを抱えたペットのためにできることを列記します。

  • お迎えしたとき
    • 安心して休める場所を確保してあげる
    • (最初の2週間は)叱ったり、力で強制しない
  • 体調が悪いとき
    • 癒しの音楽を聴かせる(「ペット 癒し 音楽」で検索)
      • ソルフェジオ528Hz
      • オルゴール
      • ハープなど その子の反応を見ながら聴かせています
    • ペットの負担にならない程度のスキンシップ(抱っこ)
    • エリザベスカラーが必要なときは布製のものにする
    • 静かに休める場所を確保する
    • トイレは休んでいる場所の近くに設置する
  • 通院・入院のとき
    • フラワーエッセンスを利用する
    • 家族の匂いがついたもの(ブランケット、タオル、Tシャツなど)を用意する
    • 動物病院で流れている音楽(オルゴール)を、普段から家庭でも聴かせていたことがあります
    • 通院時に使うキャリーをペットハウスにできるよう部屋に置いておく
    • 入院時は、差し入れを持って面会するようにしています
  • シニアさんになったとき
    • フードをシニア用に切り替える
    • 食器を高さのあるものに変える(できればシニアさんになる前から)
    • ペットが好きなこと、習慣にしていることを続けられる工夫をする
      • 低めのキャットタワーを用意する
      • ステップを設置する など
  • ターミナル期
    • ペットが好きなこと、習慣にしていることを続けられる工夫をする
      • 大好きな人や動物の友だちに会わせる
      • 好きなフードをあげる
      • ドライブ、好きな場所へ連れていく
    • 嫌がることをしない
    • 楽な姿勢で休めるように工夫する
    • フラワーエッセンスを利用する
    • 今まで通りに呼びかける、話しかける

他にも思いついたことを、その都度追記していきます。

自分のためにできること

急なお別れ、安楽死、闘病の末のお別れ…看取れたケース、看取れなかったケース。
これまでたくさんのお別れを経験した私が考える「自分のためにできること」を列記します。


グリーフとペットロスのケアについて、私の経験を話しているYouTube動画へのリンクです。
グリーフとペットロスのお話